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断熱材について。

2024.02.01

今回は断熱材についてです。
弊社の標準仕様の断熱材は下記にいたしました。

壁面 ロックウール断熱材105mm(JFE アムマットプレミアム)
【リンク】JFEさん アムマットプレミアム 製品サイト
床下・外気に接する床 フェノールフォーム 90mm(フェノバボード)
屋根 フェノールフォーム断熱材 90mm(フェノバボード遮熱)
【リンク】フクビさん フェノバボード 製品サイト
※弊社の断熱ラインは床下は1階床面、屋根は屋根面です。(基礎断熱・天井断熱ではありません。平屋の場合は第一種換気を提案させていただく際に基礎断熱を提案させていただきます。)

壁面の断熱材をロックウールとしたのは
・湿気に強い
・耐火性が高い
・防音効果が高い
・高い断熱性能
上記のメリットを期待しました。
デメリットは
・施工精度による性能低下の可能性がある(ここに関しては施工者と現場監督の努力です。)
・グラスウールに比べて高価
・搬入性が低い(重い)かさばる
が挙げられます。
セルロースファイバーや吹き付け硬質ウレタンフォームなども検討しましたが、他社との差別化や将来性・環境性などを考えロックウールとしました。
吹き付け硬質ウレタンフォームは気密性が良く施工差が少ない一方、地震時に剥離する可能性があること、セルロースファイバーは高価であることなどを理由として標準仕様に選定しませんでした。

床下・屋根の断熱材にフェノールフォーム断熱材を選んだのは高い断熱性能であり、おそらく住宅用の充填断熱材としては同じ厚みでも一番高い断熱性能を持っていると思います。
床下面については90mm十分ですが屋根面はできることならもっと熱いものを使用したいところですが、垂木の納まりなどを考えて90mmとしています。
また、プラスチック系でボードタイプの断熱材は断熱層と防湿層(気密層)を同じラインとすることができ防湿層を断熱材とすることができるメリットもあります。
専門的なお話になりますが、断熱材や躯体、外部面材や石膏ボードなど複数の素材で構成される壁や屋根などは断熱性だけでなく防湿性・透湿性、気密性など様々な性能をバランスよく検討していく必要があります。
個の仕様検討をするにあたり過去の経験や、ネットの情報だけではなくフラット35標準施工仕様書や建築工事標準仕様書・同解説JASS24断熱工事などの書籍や、各メーカーの施工説明書などを参考にし、検討・シュミレーションをしてこの仕様としました。
大阪市内は断熱等性能等級での地域区分は6地域です。(大阪府下は5地域から7地域のみ)
仕様検討をしている私自身の考えでは、コストバランスや施工性を考えると大阪では断熱等性能等級5等級ででいいかと思いますが設計段階で限りなく6等級に近づくようご提案・施工いたします。

なかなか一般的にはこの辺の話をお客様とすることが少ないのですが、家を建てていく中で(リフォームでも)建物の断熱性能についてご説明や提案をするようにしています。
『なぜ、窓が結露するのか?』『気密が高いとなぜいい家なのか?』『断熱性能はどの程度がいいのか?』などの理由原因などをご説明させていただき、長期間にわたり夏涼しく、冬温かい家を提供できるようご提案、施工をしています。

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